スギ花粉症の対策と治療

予 防

薬を飲んでいても花粉をたくさん浴びてしまうとダメな人はダメです。特にピーク時はしっかりと予防することが重要です。

・花粉を浴びない         
  
マスク、帽子、メガネなど

・花粉を家に持ち込まない、減らす  
  玄関で花粉を払う、窓開け、洗濯物、布団干しに対する注意、掃除(花粉除去)など。


・花粉の多いときは出かけない   
  
花粉情報を参考にしましょう。

これらの注意はした方が良いと思います。

検 査

血液検査

血液を6~8ml取ると、スギヒノキなどの抗原に対する反応がわかります。外注(検査会社に出す)なので1週間程度、結果がわかるまでに時間がかかります。もう1度受診して頂かなくてはなりません。検査料はおおむね3500円~5000円程度です。

 

迅速検査(血液)
指先から2~3滴血液を採ることで、スギネコダニの反応の有無が20分でわかります。
鼻汁好酸球
鼻汁を染色して観察することで好酸球を確認できるとアレルギーの有無がわかることになっています。ただ残念ながら実際の所は診断価値はあまりないように思います。
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治 療

①薬物療法
内服薬、点鼻薬、点眼薬、軟膏など
②免疫療法
舌下免疫療法
③手術療法
花粉飛散前の時期にレーザー治療などを行っておくと症状は軽度に抑えられるようです。特に鼻閉がひどい方は有効と思います。なお当院ではレーザーは行っておりません。ご注意下さい。重症の方で通年症状のある方は下鼻甲介切除術、後鼻神経切断術などが行われます。
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花粉症に使われる薬剤

①内服薬(抗アレルギー剤)

アレグラ、アレジオンなどよく耳にする薬です。抗ヒスタミン剤と呼ばれることもあります。1日1回の薬、1日2回の薬があります。どちらかというと効き目の強い薬の方が眠気が強くでるようです。

 

②内服薬(抗ロイコトリエン薬)
元は喘息の薬で鼻つまりに効果のある薬です。効いてくるまでに時間がかかります。①と組み合わせて処方されることが多いです。
③内服薬(漢方薬)
小青竜湯、苓甘姜味辛夏仁湯、葛根湯加川きゅう辛夷などがよく使われます。越婢加朮湯、麻黄附子細辛湯なども人によっては有効です。
④点鼻薬(ステロイド)
液体のタイプとパウダーのタイプがあります。最近は1日2回から1日1回のタイプに変わってきています。4回使えるタイプもあります。強い、弱いという区別はありません。
⑤点鼻薬(抗ヒスタミン剤)
ステロイドが入っていないので、副作用などを心配される方には有用です。若干効果はマイルドかもしれません。
⑥点鼻薬(血管収縮剤)
鼻つまりに即効的に効くタイプです。ただ数時間しか効果は持続しません。乳児に使うのは危険です。市販の点鼻薬には含まれているものが多いですが、注意して使用して下さい。
だいたい

 
① + ④

① + ② + ④

あたりで処方される場合が多いと思います。

眠気、値段、効果、使いやすさなどを中止に考えると良いと思います。処方のパターンは組み合わせによっては色々と可能です。
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内服薬一覧

  • ★ 抗アレルギー剤 ★
  • アレロック(オロパタジン)
  • タリオン(ベポタスチン)
  • アレグラ(フェキソフェナジン)
  • ザイザル(レボセチリジン)
  • ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)
  • ビラノア(ビラスチン)
  • ジルテック(セチリジン)
  • エバステル(エバスチン)
  • アレジオン(エピナスチン)
  • デザレックス(デスロラタジン)
  • クラリチン(ロラタジン)
  • アゼプチン(アゼラスチン)
  • レミカット(エメダスチンフマル酸塩)
  • オキサトミド
  • ザジテン
  • ゼスラン(メキタジン)
  • ★ 抗ロイコトリエン薬 ★
  • シングレア、キプレス(モンテルカスト)
  • オノン(プランルカスト)
  • ★ 血管収縮剤 + 抗アレルギー剤 ★ 
  • ディレグラ(ブソフェキ) 
  • アイピーディ(スプラタストトシル酸)
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東京都の花粉データ

アレルギー迅速キット(イムファストチェック)

指先からの数滴の血液で、スギダニネコに対する反応があるかどうか、20分で判定できます。
注射ではなく、この血糖測定用の針で指先に傷をつけます。
このように指先から採血します。痛みはほとんど瞬間的です。血液を絞り出し、処理します。
この中のキットに処理した血液20μlをたらし、20分待ちます。
スギの所に、”青い線”が出ていますので陽性です。ダニにも薄い反応があります。色が濃いと反応が強いということになります。
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よくあるご質問

実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。
  • 検査をしないと花粉症の薬は処方できないでしょうか?

    検査をして体質を知ることは重要ですが、検査をしなくても処方は可能です。症状的に花粉症が強く疑われる場合にはお薬を処方致します。
  • 一番効く薬はどれですか?

    漢方薬だけで良く効いている方や、点鼻薬だけでとても調子良いという方もいます。一方、薬を2種類飲んで、点鼻薬を毎日根気よく使っていても調子が安定しないという方もいます。花粉に対する反応の仕方や薬の効き方は人それぞれなので、その方に会った薬を見つける必要があると考えています。
  • 飲み薬と点鼻薬どちらが有効でしょうか?

    ひどい方は両方使っている方が多いです。飲み薬だけという方もいます。不思議なことに点鼻薬だけで調子よいという方もそれなりにおられます。人によってどちらが有効かというのは異なると思います。
  • 体質改善の治療はできますか?

    当院では舌下免疫療法を行っています。したがって体質改善の治療はできます。ただ花粉の飛散時期には開始できません。初めて舌下免疫療法を行う方は花粉の飛んでいない6~12月に開始することになります。6月以降に検査を行った上で治療を開始していくことになります。
  • 以前と同じお薬を処方してもらえますか?

    お薬にはその人その人合った薬があると思います。原則的には合っていると思われる薬は以前と同じ薬の処方は可能です。ただお薬も時代の流れとともに変わっていくので、以前のお薬がなくなっている場合もあります。お薬手帳をご持参頂くとよりスムーズです。
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つじ耳鼻咽喉科クリニック
川崎市宮前区土橋3-3-1ドゥーエアコルデ203

場所

東急田園都市線鷺沼駅下車徒歩2分です。鷺沼駅北口改札を出たら右側に、南口(バスロータリー)改札を出たら左側に進みます。バス通りを北上し、左手にセブンイレブンを右手にイメージア(美容室)を見て進むと鷺沼郵便局があります。当院はその同じビルの2階です。エレベータもご利用になれます。車に気を付けてご来院下さい。
お車でご来院の方は敷地内駐車場がご利用になれます。受診の際に駐車券を必ずお持ち下さい。なお道路の反対側のタイムズ鷺沼2に駐車をされても駐車券が発行できませんので(タイムズ鷺沼3のみ)、ご注意下さい。